地域交通について考える

担当 : 酒井 裕規

私のプロジェクト研究は「地域交通を考える」というテーマで、データの分析や行政・企業・住民の方へのヒアリング調査、アンケート調査を行っています。テーマは「交通」となっていますが、実際に学生たちが取り組むテーマは交通に限定したものではありません。なぜ交通というテーマを掲げているのに交通以外のテーマでもいいのでしょうか。交通サービスは、遊覧飛行やドライブといったそれ自体が目的となること(本源的需要といいます)は稀で、多くの場合は移動そのものに意味があるわけではなく、本来の目的を達成するための手段として使われます(派生需要といいます)。そのため交通の問題を考える際には、地域で起こるさまざまな問題と切り離して考えることはできません。
図に示すように「暮らしやすいまちづくり」、「にぎわいあるまちづくり」、「高齢者や障害者に優しいまちづくり」、「環境負荷を軽減するまちづくり」、「地域の安全を高めるまちづくり」、「地域の一体性を強化するまちづくり」などは特に地域交通と関連の深いテーマだと言えます。つまり「地域交通を考える」とは、地域交通と関連するまちづくりを考えることと同じことだと言えるのです。

プロジェクト研究1・3では、このことを踏まえて、学生に地域交通と関連のある地域の問題から自分たちでテーマ設定を行ってもらっています。現在(2013年前期)は、在籍している学生15名を3つのグループに分けて、それぞれ「中心市街地の活性化」、「地域資源の活用方法(鳥取市の観光)」「買い物弱者問題」というテーマに取り組んでいます。学生たちの柔軟の視点を通すと、教員からはまったく思いもよらない発想などが出てきてびっくりすることもあります。

酒井プロ研地域交通

学生座談会